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ソシオパス

おぼえがきぶち込み帳です

夜行

夜行と蜜蜂と遠雷を買いました。どちらもハードカバー。Saitoは貧乏人のクセに文庫版が出版されるまで待つことができない。

夜行の森見登美彦については、四畳半神話体系や夜は短し歩けよ乙女、付け加えるならば有頂天家族でご存知の方も非常に多いはず。ただ、その3作しか知らないという人にはお勧めできない作品になっているのではないかと、まだ数十頁しかよんでいないけど思った。「きつねのはなし」感がある。森見登美彦ファンの中でも好き嫌いが分かれる作品と同じ系統ではないか。

 

夜は短し歩けよ乙女が好きな人は、そのふわふわした、その作品の雰囲気にあわせた言い方をするなら「気持ちの良い酔い方」をしたときのような感じで非日常を包み込んだ雰囲気が好きなんだと思う。中高生が大好きな中村祐介が表紙を描いているし。

 

しかしきつねのはなしは一転、いわゆる「森見ワールド」といわれるおちゃらけふわふわを一見堅苦しい文体で書く感じでは全くなく、終始陰鬱な雰囲気が淡々と続く。得体の知れない一匹のけものをとりまく人間たちの物語が三つ、いつもはちゃらけた物語をつづる森見の文体が、この陰鬱で恐ろしい物語にがっちりはまっている。化け物に食い殺されるでも、おばけがテレビから出てくるでもない、真綿で首を締め上げるようなじわじわとした恐ろしさがずっと続く。(「魔が差す」ってこういうことなんだろうか、とも感じた)そんなにおいが今回買った夜行からもする。というお話。

 

蜜蜂と遠雷、こちらは恩田陸恩田陸といえば…なんだろう。いろいろな種類の物語を書いている人だと思う。印象に残っているのは薦められて読んだ「夜のピクニック」。

青春ってのは年食って振り返ったときに思わず微笑んでしまうような淡い思い出、だと思うんだけど最近は自分が高校生なのに「青春しなくちゃ」とか考えながらスクールライフを送っているやつが多い。かくいう自分もその一人で、当時のSaitoを突き動かすには十分すぎる青春小説だった。

 

映画化されてるんだね。内容的にはこの作品も「夜行」だ。

 

書くの飽きてきた。